言わせちゃいけない!愛用者の声 Tweet Friday, July 17, 2015 山田 尚 インフォマーシャルには必ず登場する「愛用者」の声。 商品の特徴を体験者視点から語る、インフォマーシャルの中でもとても大事なパートです。 この愛用者を撮影するときに (もしかしてですが) 「こんなことを言って欲しいんです」 なんてその場のディレクターが言って カンペ読ませるようなことをしているんじゃないかな? (あくまで想像です) と思わせるような愛用者トークを、たまにみかけます 恐らく、どうしても言ってもらいたいセリフがあり、現場にその思いが強すぎるため、いささか強引に・・・・ なのかもしれませんが。 しかし この手の愛用者の声がはいった素材は「絶対に」レスポンスがとれません。 なぜなら、たいがいの視聴者は、どこかで、愛用者の声ってホントなの?と思いながら見ているのに さらに、不自然なトークがでてくると、漠然としていた疑問が確信に変わり、商品興味を急速に失わせるからです。 そうは言っても、愛用者のみなさんだって、そう都合よくいいこと言ってくれないよ・・・ という現場の声が聞こえてきそうですが。 日頃の愛用者とのお付き合いから、もう勝負ははじまっているのです。 テレビに出ていただける愛用者の数は決して多くありません 制作スケジュールにあわせて、突然、テレビに出てください!とお願いしても、ほとんどの方にお断りされます。 だから、テレビに出ていただきたい、長くご利用いただいている愛用者様と、日頃、どこまでコミュニケーションがとれているかにかかってくるのです。 適当な愛用者が見つからないから、事務所所属のモデルさんに商品渡して、短期間使わせただけで、「愛用者に仕立て上げる」なんてことをしていたとするならば もう、その時点でその素材は終わっています。 その愛用者は本当に御社の商品を愛していますか? その度合いが強ければ強いほど 思いもかけない、でも素晴らしいコメントが飛び出します。 そのコメントは絶対にディレクターのカンペからでてくる類のセリフではありません。 そのコメントが、視聴者の強い共感を得て、レスポンスが一気に高まります。 愛用者に言わせてはいけないのです。 愛用者、言うまで待とうホトトギス。