近頃「メンズコスメ」という言葉をよく耳にするようになりました。

それもそのはず、2021年のメンズコスメの市場規模は前年比+.8％増の1463億円、
この15年間で約1.4倍と市場が大きくなってきているのです。

この市場規模拡大の要因を少し探ってみました。

デパートなどの化粧品売り場に足を踏み入れづらいと感じている男性が多い中で、
SNSの普及が気軽な情報収集に、ECの普及が商品購入に繋がったと考えられます。

また、コロナ禍になり増加したリモート会議も映りの悩みやコンプレックスを
カバーしたいというニーズを今まで以上に顕在化させ、
メンズコスメ需要へと繋がっていると考えられます。

30代半ばの男性は「髭の剃り跡を隠したい」というようなマイナスをゼロにする動機で
コスメを手に取る傾向がある一方で、Z世代の男性は「かっこよくなりたい」というような
ゼロをプラスへという動機でコスメを手に取る傾向があるようです。
さらに深掘りを進めてみるとニーズも様々発見できそうです。

コロナウイルスによる社会状況の変化やZ世代のような新たな世代が生まれることによって、
さらなるニーズの多様化が考えられるとともに、
ITの進歩による新たなデバイスの台頭などによっても
どんどん変化が起こっていく市場なのではないかと思います。

このように、様々な要因が絡み合って市場規模が拡大しているメンズコスメ市場。
これからのさらなる拡がりを観察してみてはいかがでしょうか。