通販広告のコピー Tweet Wednesday, February 20, 2019 山田 尚 突然ですが 健康食品のコピーで A:50代からはじめる健康生活 B:53歳からはじめる健康生活 レスポンスが良い通販広告のコピーはどちらでしょうか? 正解はBです。 (実際にスプリットテストした結果です。) 一見 「50代」→50代全ての人がターゲットとなるため、対象となる顧客の数が多い 「53歳」→53歳しかターゲットにならないので、対象となる顧客の数が少ない =Aのレスポンスが良い とも思ってしまいますが 通販広告コピーの肝は「自分ゴト化」です。 「50代」と言われても、幅が広すぎて自分ゴト化できにくいワードです。 (なので「中高年」などというコピーはさらに自分ゴト化できません。) 自分ゴト化できないワードには人は反応しないのです。 でも「53歳」のコピーは53歳の人しか自分ゴト化できないのでは? という疑問が生まれます。 しかし 53歳からはじめる健康生活 と言われると 53歳より上の年齢の顧客は、「自分にとってまだ間に合う提案」と感じます。 なぜなら、50代の多くは自分が「実年齢より若い」と思っているからです。 なので「53歳」というワードは、実は53歳以上の多くの50代の顧客に(もしかしたら60代の顧客にまで)自分ゴト化されるコピーになっているのです。 ただし、このコピーは53歳より若い顧客には響きません。 実年齢より若いと思っている50代にとっては、逆に「まだ自分のことではない提案」と感じるからです。 実際に、このコピーに反応した顧客の年齢層は50代後半に集中していました。 通販広告のコピーは「顧客心理の深堀りが必要である」という一例です。