間違いだらけの「TVショッピング」 Tweet Thursday, July 09, 2015 山田 尚 ※ここで述べている「TVショッピング」はタレントとMCが通販会社の社員と掛け合いながら商品を紹介し、複数の通販会社の商品で、30分~60分番組が構成されている、番組形式の協賛型TVショッピングを指しています インフォマーシャルおよび24時間放映している通販専門チャンネル、キー局地上派の番組内で行っている通販コーナーなどとは異なります、 TVショッピングに商品デビュー!\(^ ^)/ 社長さん(あるいは開発担当部長さん)にスタジオ出演の依頼がかかります。 その時に 「いい商品だから」 「伝えたいことがいっぱいあるから」 「尺(時間)があるから」 できるだけ詳しく、一生懸命説明したい気持ちはわかります。 でも、残念ながらそれでは絶対に売れません。 視聴者は社長さん(あるいは部長さん)を見るためにチャンネルを合わせているわけではないのです。 「TVショッピング」では、タレントさんを見ることが番組視聴の目的なんです。 TVショッピングでは、とにもかくにも タレントさんのリアクションを引き出す仕掛け=演出が重要 機能説明に工夫をこらしたり(こんなことができるんです!) インパクトのある愛用者が登場したり(絶対○歳には見えない~!) 驚きのある実験を見せたり(見てください、こんなに!) そこで思わずタレントさんからコメントが飛び出します TVショッピングの場合タレントさんは実は台本あまり見ていません。(例外はありますが) その時に感じたことをそのままダイレクトにコメントします。 だから、その演出がはまれば本当にいいコメントがでてきます. で、ちょっとぎりぎりのコメントも、番組だから考査を通ってしまったり・・・ それが視聴者の興味換気と継続視聴を生み出し、爆発的なレスポンスにつながります。 ここで重要なのは、その演出の準備は周到にということです。 「生じゃないから」「やり直せばいいから」と、プロデュサーや代理店が言ったとしても真に受けてはいけません。 確かに生じゃないので、同じ演出を2テイク3テイク撮ることは可能ですが 重ねれば重ねるほど、タレントさんのテンションは下がっていきます。 プロと言えども「必ず」下がります。 下がったテンションは画面を通じて視聴者に「必ず」伝わります。 結果、全く同じ演出でも売れない素材になってしまいます。 社長のコメントは何回言いなおしてもOKです。 でも肝の演出は一発勝負で!