商品と媒体。ナゾの相性

ドラマでは美男美女がくっつくものと相場が決まっており、それが古今東西、飽きもせずに繰り返されている物語の類型なのです。繰り返されるのはこの種のストーリーに需要があるからであり、何人たりとも美男美女カップルの成立について疑問を呈するものはいません。どうも世の中には、人が無意識的に求めている予定調和が存在するように思えてならないのです――。
通販では、新規獲得と顧客獲得後の2つのフェーズに分けることができます。新規獲得は、媒体に広告を出稿しターゲットに接触するのですが、通販は「パーミルの世界」つまり1,000人に1人が購入すれば成立してしまうビジネスなので、厳密に考えて媒体を選定するよりは「とりあえず投下」してみることがよくあります。それでダメなら媒体を変える、結果良好であれば継続というようにデータを蓄積して運用するのですが・・・

ここで興味深いことが起こります。売ろうとしている商品と
相性が良くなさそうと思われる媒体やコンテンツで意外にヒットしたりする
のです。女性向け商材とビジネス番組だったり、高齢者向け健康食品とサイエンス番組だったり、枚挙にいとまがありません。また、同じ種類の商材でもA社品とB社品では真逆の結果になったりと。
が、なぜある商品とある特定の媒体(あるいはコンテンツ)が特異な結びつきを発揮するのかは明確には分からないことが多いです。

人間の組み合わせも、

冒険的な組み合わせこそが意外なケミストリー生むのだ・・・

と恨みがましくドラマを睨みながら考えるのは、報われない人間の暗い妄想でしょうか?

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